情熱のオーディオ

第六章「オーディオ業界と商品の多角化」

昭和40年代に入るとステレオの商品形態にセパレート型、或いはコンポーネントの組み合わせ等が流行り始めた。
昭和43年セパレートステレオSSL-55を始めとしてラインアップが充実し一体型に代りセパレートステレオ 全盛時代に入った、セールスポイントとしてSEAによる音場補正ブームが起こりヒットモデルとなり一体型に代る シリーズとして販売の主力を占めたのである。
コンポーネントの分野では41年最高級コンポーネントアンプ1000シリーズが発売され逐次アンプ、プレヤー、 スピーカーなどのラインアップがはかられた、エンドユーザーもオーデオマニアから一般家庭までと幅広くなりオーデイオ評論家も登場する。
昭和47年 業界で名器とされたSX-3等一連のコンポステレオが発売されたのである。又、新しい分野としてマイクロ コンポーネントが開発され(厚手の本の大きさでアンプ、チューナー、スピーカーがそのまま本棚等に収納できる)注目を浴びたのであった。

50年代ではビクターシステムコンポーネントステレオが人気を呼びメーカー サイドでシステムを組んで提案する“シスコン”のはしりとなった。