第3回社会見学会レポート
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南極・北極科学館、東京消防庁ハイパーレスキュー隊と立川防災館 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成26年5月13日(火)、 前日までの天気予報に反して晴れ間がのぞくさわやかな朝を迎え、「JR立川駅10時」に総勢9名の見学参加者が集合。
全員が定刻前に集まるところはさすがビクターマンです。 “健康のため”ということで、立川駅北口から徒歩で目的地をめざします(約25分)。 道中、「昭和記念公園 あけぼの口」前の管理事務所に立ち寄り、 “今日のスケジュール” 案内 とトイレタイム。 道路は立川基地のおひざ元だけあって区画整理され、レンガ調の歩道は広くて路面も歩きやすく散策気分を満喫できました。 最初の見学施設は南極・北極科学館です。限られた職員数のためガイドの事前予約はできませんでしたがそれでも時折、 手空きのベテラン職員が説明役を引き受けてくれて、自ら越冬体験した昭和基地での詳細な話を聞かせてもらうことができました。
およそ1時間で館内の見学を終えて裏口を出てみると、かって昭和基地で越冬隊のために活躍した愛犬たちの石造が置かれていました。 この後は隣接する複数の国立研究機関が同居する大きなビルのロビーに移り、その一角で昼食タイムです。あらかじめ電話注文しておいた“仕出し弁当(インスタント味噌汁付きでC/P抜群!)”をそそくさと食べ、 同ビルに併設されている国文学研究資料館を見学することにしました。ここは、さまざまの和書 ( 奈良絵本・古今和歌集・源氏物語・・・の古文書)など奈良時代〜江戸時代のとても貴重な写本・版本の数々を見て 和書の基本知識に触れることができる、大変貴重な常設の展示資料館です。
午後は立川防災基地に移動して、今回のメインプログラムである東京消防庁ハイパーレスキュー隊見学です。 見学の予約は午後1時から約50分間、“統括係の小薬(こぐすり)さん”に案内をしていただくことになりました。 最初に“第八機動隊の伊藤隊長”から、ご挨拶をいただいた後、「機動部隊の活動について」の映像」を視聴。この後、小薬さんの案内で訓練現場や施設(潜水訓練用のプール:口径7メートル、深さ22メートル)、 車庫内に置かれた消防・救護の特殊車両などの説明を受けました。 残念なことに大掛かりなレスキュー訓練や施設・装備品などは見られませんでしたが、中心的な訓練基地ということで域内の支部から車両・機材を持ち込んで行う 日常訓練や作業の風景を見ることはできました。 ハイパーレスキュー隊は消防隊と違い、「部隊のなかで任務を完遂できる自己完結型である」という使命を背負って活動しているそうで、 常に幅広い知識と能力を高める努力をしている姿に頭が下がります。東日本大震災・福島第一原発の被災現場での作業は命がけで対応した由だが、 使命感・責任感がすべてに優先しているのだと思います。 余談ですが、探究心旺盛なNさんから、「孫をレスキュー隊に 入隊させたいけど、待遇など は…?」と投げかけがあり、一生懸命に応じる小薬さんに一同が大笑いの一幕もありました。
見学会の最後は「立川防災館」です。 事前予約は「2時間の体験コース」、最初にロビーフロアのスクリーンで「防災知識について」のビデオを視聴、シアターに移って「3.11 私たちは 東日本大震災で何を経験したのか」の映像を視聴したあと、いよいよ体験学習。3班に別れて、「地震体験」と「煙体験」を受講しました。 地震体験は、震度3、5、7の地震を起震装置でシュミレーションし、退避の基本・心がまえを実体験。また 煙体験室では煙を吸わずに避難・脱出をする方法や煙の恐ろしさ・火災時の煙特性について教えてもらいました。 説明員の、丁寧で真剣な話しぶりが印象的でした。 ・ここで学んだ日々の備えとは @.震度5以上が想定される「緊急地震速報のチャイム」を聞いたら、直ちに家具や家電など倒れやすい物から 離れて、避難口(窓や扉)を確保して様子をみることが大切。 A.災害に備える食料・飲料水などは、10日分の備蓄が必要。 B.火災報知機の設置は、台所:熱感知式、階段・居室:煙感知式が基本、電池&本体の寿命:10年で交換が望ましい。
午後4時予定通り、無事に見学会は終了となりました。 長時間になったものの、どれも“百聞は一見に如かず”との思いを強くした見学会になりました。帰路は防災館前から路線バスでJR立川駅へ、 全員揃ったところで現地解散となりました。参加された皆さんお疲れ様でした。 ( 平野 )
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