社会見学会・JAXA相模原キャンパスと市博物館
  相模原支部としては初の試みでしたが、“親睦・社会勉強の一環として”身近にある施設見学会を企画・実施しました。 20名ほどの参加者を募ったところ、18名の方に参加していただきました。
 3月29日(金)“はやぶさ”のレプリカ 満開の桜花を眺めつつ、地元ということもあり各自が、自家用車・路線バス・自転車、それぞれ思い思いのルートで、JAXA守衛所前に 9:45 集合。10:00の開館を待って JAXA展示室に入りました。
 あらかじめ両施設とも説明ガイド(職員の方)の手配を、お願いしておいたお蔭で中身の濃い有意義な見学ができました。 特にJAXA内でガイドをされた方は、研究所の現場に精通しており、日本のロケット開発の歴史、宇宙研究の技術レベルの高さ、「はやぶさ」開発への執念〜帰還までの苦労、努力、危機への対応能力などについて、実に懇切丁寧に説明していただきました。
 横14メートル、奥行き21メートルの展示室には、60億キロの旅を7年かけて帰還した小惑星探査衛星「はやぶさ」の実物大の模型、直径約 500メートルの小惑星「イトカワ」から持ち帰った岩石粒の入ったカプセルの実物大模型やイトカワの観察や地球を捉えるために活躍したカメラ部分、本物さながらのイオンエンジンの模型、大気圏突入時の耐熱プラスチック製のシールド、カプセルを地上に軟着陸させるために使われたパラシュート材の見本を始め、金星探査機「あかつき とイカロス」の模型や歴代のロケットの模型、ほかにも宇宙開発に携わった物が所狭しと置かれています。
ガイドの説明にナットク! 「はやぶさ」が奇跡の帰還するまでの苦難、危機突破のために必死だったという説明員の方の話は、大いに感銘をうけました。
  沢山の専門家やスタッフの英知を集めた“世界に誇れる日本の技術”を改めて実感することができました。

 正面玄関横には、「はやぶさ」などを乗せたロケットの模型(MV-2とM-3SU-1)が展示されています。 目の前で見るとかなり大きいと思うんですが、ロケットとしては小さい方だそうです。 折角なので、MV-2の前で記念撮影をして、11:30 JAXAの見学を終えました。



 午後は市立博物館の見学でしたが、見学に先立ち大会議室をお借りして昼食タイム。
 事務局手配のコンビニ“幕の内弁当”を全員で懇談しながらの楽しい昼食の場になりました。 (休憩 11:40〜12:30)
 博物館には常設の展示コ−ナ−があり、相模原の古代から現代までのくらしと道具や資料、自然環境をテーマにしたものや、遺跡発掘(相模原市は遺跡の宝庫)から取り出した土器などが展示されています。 説明員の方の話では、相模原は昔から用水に恵まれない土地だったことから、米作りは限られた農家だけだったようです。 
 プラネタリウムでは特別プログラムとして全天周映像「HAYABUSA−BACK TO THE EARTH」を上映中でしたが、この時期は学校も春休みでかなりの混雑ぶりでしたが、事務局による事前予約が功を奏して楽々の入場。ここは有料ですが、高齢者(65歳超)半額の250円の恩恵も享受。直径23メートルという国内有数の大型で ダイナミックなドーム型スクリーンに投影される、宇宙空間の巨大な映像は3D映画よりも迫力満点、“はやぶさと一緒に宇宙旅行をしているようなエキサイティングな感じ”を味わうことができました。
 たびたびトラブルに見舞われながらも小惑星「イトカワ」に着陸し、帰還できたという実状を聞いていただけに格別の感情がこみ上げてきた人が多かったかもしれません。
 14:25 橋本支部長に挨拶をいただいたあと解散となりました。 参加された皆さんお疲れ様でした。 

( 平野 ) 


《参加者18名 敬称略》
石田 肇・大浦 賢三・河合 昭平・篠崎 隆雄・袖山 紘一・中村 寿男・成田 義則・前田 輝親・眞鍋 榮一・村松 茂男・幸野 英一・吉田 秀泰 ・橋本勝・吉本稔・大井征治・澤田龍男・眞武順造・平野靖和。

参加者一同

スナップ写真集は橋本支部長の「フォトアルバム」(外部リンク)ご覧ください。


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